サクサク diary

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『それってパクリじゃないですか?』日テレ水10ドラマ 第9話 メモ 先使用権 ライセンス料 情報漏洩

『それってパクリじゃないですか?』日テレ水10ドラマ 第9話 メモ

↓第9話ストーリー 公式リンク

ストーリー第9話|それってパクリじゃないですか?|日本テレビ

 

(1)先使用権について

 先使用権は、他者がした特許出願の時点で、その特許出願に係る発明の実施である事業やその事業の準備をしていた者に認められる権利です。先使用権者は、他者の特許権を無償で実施し、事業を継続できるとすることにより、特許権者と先使用権者との間の公平が図られています(特許庁HPより)

 

www.jpo.go.jp

 ドラマ内では開発部の人達が証拠を探していました。その結果については明言されていませんでしたが、販売中止の方向に動いたところをみると、有力な証拠がなかったようです。しかし裁判になれば先使用権を主張することになりそうです(先行文献もありませんし)。か細い証拠で戦うのは苦しいかな・・・。あとは相手の冒認出願を主張するのも考えられますね。

 小説版でも触れていましたが、現実の訴訟では、どこか適当な落としどころで和解することが多いそうです。勝っても負けても世間のイメージが悪くなるし、費用も時間も労力もかかるし・・・。現実ではライセンス料を下げるとか、クロスライセンスするとかが落としどころですかね。。ドラマではそれはつまらないので、他の決着になるでしょう。

 

(2)法外なライセンス料について

 木下常務は「相手が提示したライセンス料は途方もない金額でとても払えるものではありません。」と、熊井部長は「相手の提示したライセンス料は法外」と言いました。

 その特許にそれだけの価値があって妥当な金額なら相手の主張は正当なのでしょうけど。

 公正取引委員会のサイトには、ライセンスの拒絶と同視できる程度に高額なライセンス料を請求するのは独占禁止法に抵触する旨が記載されています。

 

参考:公正取引委員会のサイト

https://www.jftc.go.jp/dk/guideline/unyoukijun/chitekizaisan.html

ハッピースマイルが提示するライセンス料が違法なほど高額なら、値引きはできるかもしれません。

 

(3)情報漏洩の証拠、証言

 五木の恋人である篠山瑞生(ささやま みずき)がハッピースマイルの特許の発明者だった!

 五木が情報漏洩をしたのでは・・・?と亜季も視聴者も思いますよね。

 販促イベント準備中の五木はつらそうな表情で様子がおかしかったです。第6話で亜季と北脇が営業秘密の話をした直後に五木が現れましたが、彼は会話を聞いていたのでしょうか。

『それってパクリじゃないですか?』日テレ水10ドラマ 第6話 メモ 新規性喪失の例外 国内優先権制度 営業秘密 五木の立ち位置 - サクサク diary

もし聞いていて、しかもすでに瑞生に情報を漏洩した後だったなら、五木は自分のしたことで月夜野を窮地に追い込んでしまう危険性を知り、焦ったでしょう。

 次回予告によると、亜季たちは情報漏洩の証拠を集めるために、五木のメール、監視カメラや開発部のコピー機の使用履歴を調べたが見つからず、証人として出廷した瑞生から証言を得ようとするがうまくいかなったようです。

 どうやって証拠を見つけるのか、逆転の決定打をどう決めるのか、楽しみですね。

 (私は小説を読んでいるので結末がなんとなくわかりますけど・・・。)